2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

一昨日、久しぶりに、「キリンシティ」へ。(渋谷のブックファーストの近く) いつも、キリンシティでは「ブラウマイスター」を注文するのだが、しばらく行かないあいだに、ちょっと値上がっていた。あらら。 それにしても、キリンシティで「ハートランド」…

池内了『寺田寅彦と現代』(みすず書房)

寺田寅彦といえば、夏目漱石の弟子でもある物理学者で、岩波文庫から出ている随筆集で知られる。 個人的には、数年前に出たおなじ岩波文庫のエッセイ?集『柿の種』が印象に残っている。著者は宇宙物理学者であり、また、寺田のエッセイ集も編んでいる。さら…

今朝起きたら、なんと雪が積もっている。 仕事に支障があるかと、やや不安だったが、順調に終了。

昨日の矢作俊彦『ロング・グッドバイ』について、ちょっと補足。 ああいう感想を書きましたが、「つまらなかった」ということではありません。充分に楽しみました。 寡作な著者には、この調子で、もっと書いてもらいたいと思います。追記しておくとすれば、…

矢作俊彦『ロング・グッドバイ』(角川書店)

『ららら科学の子』(これはよかった)で三島賞を受賞した後の第一作であり、また、この著者の久しぶりのハードボイルド作品ということもあって、手に取った。 題名からしてそうなのだが、登場人物の配置も中心となっている筋立ても、あのレイモンド・チャン…

「今国会での提出目指す」 尊厳死法議連が正式発足へ

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共同通信の記事。 http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=poli&NWID=2005022301000580 超党派の国会議員でつくる「尊厳死法制化を考える議員連盟」の世話人会が23日開かれ、近く正式に議連を発足させることを決めた。会長に選出された中山…

ライブドアのニッポン放送の株式取得に関して、以下メモ。 http://newsnews.exblog.jp/d2005-02-22

あさのあつこ『バッテリー』『バッテリー2』(角川文庫)

すでにあちこちで「傑作!」という評判を目にする『バッテリー』のシリーズ。先日、単行本で第6巻が出て完結したらしい。(「本の雑誌」3月号で第6巻の書評が出ていたようだけど、まだ読んでいない) 今のところ、読んだのは文庫になった最初の2冊のみだ…

「談話室瀧沢」が3月末で全店閉店に。

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ネタ元は、例えば、以下。 http://www.kanshin.com/?mode=keyword&id=657987とあるメールマガジンで知ったのだが、webを検索してみると、すでに各方面で話題となっているらしい。 はじめて行ったときは、「コーヒーが1000円かよ!」と驚いたけど、じつは、コ…

いやー、驚いた。

キース・ジャレット・トリオ『The Out-of- Towners』(ECM)

ジャズの世界では、現在もっとも知名度のあるグループの新作。 日本語のライナーを見ると「キース・ジャレット・トリオ」と書いてあり、ここでも便宜上同じように書いているけど、たしかキース自身は以前に、「キース・ジャレット・トリオとは呼ばないでくれ…

ちょっと趣向を変えて、最近聞いたCDでよかったものから。

野村一夫『子犬に語る社会学』(洋泉社)

表紙には子犬が描かれ、中身もタイトルどおりに飼っている子犬へ語りかけるスタイルで書かれた、社会学の入門的な本。 まだ子犬なので、飼い主の意向を感じとったり、応答があるわけではない。 したがって、その書きぶり(語りぶり、か)も、大学の授業のよ…

「急ぐべき自殺防止対策は何か」

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作家の猪瀬直樹が編集長を務める「日本国の研究」から。 http://www.inose.gr.jp/mg/back/050210.htmlこの論説の筆者は朝日新聞の記者。日本における自殺者の数は、1998年以降、毎年3万人を超え、03年は3万4427人で過去最高ということは、ニュースにもなっ…

ジェフリー・ディーヴァー『ボーン・コレクター(上・下)』(文春文庫)

ここ数年の翻訳ミステリにおける年末回顧の類で、必ず挙げられてきたのが、このJ.ディーヴァーによる一連の「リンカーン・ライム」もの。本書はその第一作で、訳書の刊行は1999年だが、文庫になったこともあって(ハードカバーは重そうだし)、遅ればせな…

「ゆとり教育」から脱却 文科相、中教審で表明へ(共同通信)

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http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=NGK&PG=STORY&NGID=poli&NWID=20050215010011613年経って、「ゆとり教育」の失敗を認めた、ということなのだろう。 「失われた3年間」のツケは、はたしてどれくらいか。

ライブドアPJに忠告し忘れた欠陥 [ブログ時評10]

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http://dando.exblog.jp/d2005-02-13「PJ」とは、ライブドアが募集している「パブリック・ジャーナリスト」のこと。 堀江社長の出ているテレビ番組を見ていても、言っていることはまともだと思うけど、質問に答えるばかりで、いまひとつ、ライブドアのやり…

「新聞・テレビを殺します」 〜ライブドアのメディア戦略

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「江川紹子ジャーナル」2/10付。 http://www.egawashoko.com/menu4/contents/02_1_data_40.htmlふーん、そうなんですか。 ライブドアによるニッポン放送株の取得について、いろんな方がいろんな場所で発言しているのだけど、読んだ中ではこの記事が分かりや…

コラム「ラーメンとジャズ」

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というのを発見。 http://www.arts-calendar.co.jp/Weekly.html 以下、最後の段落から。 有機食材、いい素材をふんだんに使ったラーメンは、確かにおいしい。だがある店はラーメンセットが1250円。たっぷり使った魚系だしの風味が長く舌に残り、化学調味料を…

「みすず」読書アンケート

フツーの本屋にはめったに置いていないのだけど、みすず書房が毎月出している雑誌で、「みすず」というのがある。 この「みすず」、毎年1月号で読書アンケートという特集を組んでいて、今年もやっている。 「みすず」2005年1・2月合併号 http://www.msz.co.…

石田衣良『4TEEN』(新潮社)

2003年上半期の直木賞を受賞した作品。 この人の本といえば、個人的にはまず『池袋ウエストゲートパーク』のシリーズを思い浮かべる。(1作目が刊行された当時、確か「本の雑誌」で、評論家の池上冬樹がハードボイルド小説として評価していたのを記憶してい…

春日武彦『幸福論』(講談社現代新書)

読むか読まないか、タイトルだけで判断するとなったら、たぶん避けているだろうけど、 著者の名前に見覚えがあったので、手に取った。 ちょっと前、「内田樹の研究室」http://blog.tatsuru.com/ を経由して、 医学書院のサイト内にある内田氏と春日氏の対談…

森永卓郎『「家計破綻」に負けない経済学』(講談社現代新書)

著者はTVでも見かける、人気のエコノミスト。 「売れっ子エコノミスト」の中では、小泉首相のとなえる「構造改革」に対し、ごく一部の金持ちを優遇する弱肉強食の改革だと批判している点で、わりと貴重な方ではないだろうか。 (他にもいるのかも知れないけ…

「受信料不払いの会が発足 NHKの公平中立性求め」(共同通信)

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http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=home&NWID=2005020801000877 特番改編問題をめぐってNHKの公平中立性を求める有識者らが中心となった「NHK受信料支払い停止運動の会」が8日発足した。放送前の番組を政治家へ説明しないようN…

『新幹線、全面禁煙しかない』(東京新聞ホームページ)

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http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050208/mng_____sya_____006.shtml たばこによる新幹線車内の粉じん濃度が厚生労働省が定める基準を上回っているとして、日本呼吸器学会、日本肺癌(がん)学会などの「九学会合同禁煙指導ガイドライン委員会」は、JR…

存在の耐えられない重さ…大量の雑誌で床抜け公務員重傷(ZAKZAK)

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http://www.zakzak.co.jp/top/2005_02/t2005020722.htmlZAKZAKの記事には写真もある。 落ちたのは2階の人。その真下1階の住人は、天井からミシミシという音がしたので、警察に相談に行っていて無事だったそう。落ちるときにいなくて、ホントによかったです…

? ?ma.com」の日記 http://www.moriyama.com/diary/2005/diary.htm から、以下の記事。

新元良一『翻訳文学ブックカフェ』(本の雑誌社)

クラフト・エヴィング商會のきれいな装丁にひかれて、思わず手に取った本。 翻訳家と著者によるトーク・セッションを収録したものだ。(ほとんどはジュンク堂池袋店で行われたそうだ) 登場する翻訳家は11人。 柴田元幸、鴻巣友季子、青山南などのほか、村…

笹生陽子『ぼくは悪党になりたい』(角川書店)

42歳の未婚の母親と、その息子二人という、ちょっと変わった一家で起こる、ちょっと変則な物語。高校生である長男の青春小説?としても、面白く読めた。 母親が仕事で海外へ買い付けに出た矢先、一家を預かる長男が修学旅行に行く前日に、弟が水ぼうそうにか…

三宅伸吾『知財戦争』(新潮新書)

青色発光ダイオードの特許をめぐる裁判で、発明した原告の中村修二教授に対して、「発明の対価は200億円」という判決が出されたことは記憶に新しい。企業と技術者との関係も、かなり話題になった。(結局、弁護士の勧める「和解」に応じて、8億何千万円かで…