2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

古川日出男『LOVE』(祥伝社)

ちょっとうまく言葉にできないのだけど、小説を読んでいて、えも言われぬ高揚感? といったものを感じたのは久しぶり。 たまたま、「web本の雑誌」にこの人のインタビュー記事が出ていて、この新作にも触れている箇所があった。 http://www.webdokusho.com/r…

あらま

さっき、はてなにログインしようとしたら、メンテナンス中で入れず。ログインできたと思ったら、なんと、すっかり画面が一新していて、日記を書くところまでたどり着くのに、5秒ほど迷う。 使いやすくはなっているとは思うのだけど、「注目の記事」なんての…

サッチャー時代のイギリス―その政治、経済、教育 (岩波新書)作者: 森嶋通夫出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1988/12/20メディア: 新書 クリック: 13回この商品を含むブログ (9件) を見る

今回の総選挙の結果と照らしあわせながら読むと、17年前に出た本ではあるけど、いろいろと興味深い。 「官から民へ」という改革、自身の属する政党内からの反発、小選挙区という制度をフルに活用して選挙に勝利した点などなど、当時のサッチャー政権がいまの…

総選挙の結果をどう見るかについて、ネット上をうろうろしていたら、こんな本を見つけた。(どこで見つけたのか、忘れてしまった) amazonを見てみたら、マーケットプレイスに50円で出ていたので、さっそく買って読んでみた。

堀江敏幸『もののはずみ』(角川書店)

白地にタイトルと著者名だけが小さく書かれた、超シンプルな装丁。それでも、どことなく品があるように見えてしまうから不思議だ。 本書は、「歴史」を語るほどではないけれど、思いをはせる程度には昔に作られた「もの」たちとの出会いをつづったエッセイ集…

マック「100億円店長残業代不払い」の行方

web

http://www.zakzak.co.jp/top/2005_09/t2005092024.html 問題が表面化したのは今年5月。月100時間超の過酷な労働環境に不満を抱いた日本マクドナルドの現役店長の“告発”がきっかけだった。店長の処遇をめぐり、店長側と日本マクドナルドは6月末から計5…

今朝のZAKZAK

から、気になった記事を。

中村政則『戦後史』(岩波新書)

カバーの見返しに、「戦争とグローバルな視点を重視する貫戦史という方法を用いて、アジアとの関係や戦争の記憶の問題に留意しながら、激動の六十年を描きだす」とある。この「貫戦史」という手法の意味するところは、いまひとつよく分からなかったが、的を…

アンテナ

モジュールのメンテナンスが、まだ終わらないけれど、どうしたのか。

近所の神社では

お祭りが行われていて、日中に部屋にいると、神輿をかつぐ威勢のいい声が聞こえてくる。 昼間はまだまだ暑いけど、秋を感じさせる風情ではある。 (とはいえ、白髪頭の、わりとご年配の方々が目立ったりしているのだけれど) で、このところで読んだ本など、…

佐藤幹夫『自閉症裁判』(洋泉社)

副題に「レッサーパンダ帽男の「罪と罰」」ともあるように、2001年4月に浅草で起こった女子短大生殺害事件の犯人、「レッサーパンダ帽をかぶった男」の裁判を主軸としたルポルタージュ。 事件発生から犯人逮捕までは、マスコミでもかなり話題となっていたけ…

感想程度ですませてしまうのも、何だけど。

伊坂幸太郎『チルドレン』(講談社)

この著者の、なんともいえないオフビートなのりが楽しめるミステリ。 5編の短編が収められており、登場する人物は共通している。すべての短編に共通して出てくるのが、陣内という男。この男を軸として、それぞれの短編が時間軸を前後しながら並ぶ。それぞれ…

総選挙の結果について

「kitanoのアレ」さんによる、簡潔にして多角的な分析があったので、メモ。 http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050914/p1

自民圧勝導いた小泉戦略

web

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20050913/mng_____kakushin000.shtml 法案が否決。解散が決まると、小泉首相はただちに、全選挙区に民営化賛成の候補を擁立するよう指示する。この方針は反対派への「刺客作戦」と物議をかもし、党内からも「民主党に…

昨日につづき、また東京新聞のサイトから、選挙関連ネタ。

小泉自民党が圧勝 白紙委任と誤解するな(東京新聞社説)

web

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sha/20050912/col_____sha_____001.shtmlなんだか、圧勝した自民党(というか小泉さん)に怒っているようにも読める。 しかし、報道機関が怒ってはいかんのでは。 というか、怒っている場合ではないのでは。

自民党圧勝

という結果になった総選挙。 事前に予想されていたこととはいえ、これほどぶっちぎりとは、ちょっと驚きではある。 それにしても、民主党の惨敗ぶりが目立つ。 昨日の夜、大勢が判明したころのTVを見ていて感じたけど、インタビューに答える岡田さんの歯切れ…

マンションのモデルルーム

昨日はそれから、日暮里に計画されている「ステーション・ガーデン・タワー」のモデルルームが、根津にプレオープンしたという情報をキャッチしたので、さっそく行ってみた。 おおまかな流れは、芝浦アイランドや東京タワーズと同じで、(1)イメージビデオ…

いよいよ投票日

でありますが、相方と共に、昨日のうちに期日前投票へ行った。 昼前に行ったのだけど、並んでいるのにびっくり。まあ、期日前に投票する理由を書くシート(宣誓書だったか?)に記入するため、ちょっと時間がかかるせいなのだけど、すぐに投票はできた。 あ…

上野千鶴子『老いる準備』(学陽書房)

著者自身がいうには、50歳という「ピーク」を超えて見えてきた「新しい景色のレポート」だとか。学会での講演や専門の雑誌に載った文章を集めたものらしいが、とても読みやすい。扱われるのは、介護と家族の問題(第2章)、介護保険の社会的インパクトの大…

集団的熱狂はなぜ起こるのか

web

http://www.magazine9.jp/morinaga/index.html 「kitanoのアレ」さんのマネですが、以下に主要部分を引用。 例えば、小泉総理の政治手法とカルト性の強い宗教の手法には、共通点が多くみられます。まず、カルト性の強い宗教がどのような特徴を持っているのか…

たまに見ているblog「kitanoのアレ」http://d.hatena.ne.jp/kitano/ 経由で知った、「マガジン9条」というサイト。 http://www.magazine9.jp/index0.html それと、このサイトに掲載されている、経済アナリストの森永卓郎氏による簡潔にして分かりやすい以下…

古川修『世界一旨い日本酒』(光文社新書)

日本酒を本当に美味しく飲む方法がある。しかし、蔵元や酒屋、居酒屋など、日本酒業界にはあまり知られていない。彼らに私が生酒を常温で保管していると言うとびっくりする。生酒は冷蔵保存しないと駄目になりますよ、と注意してくれる人も多い。さらに、そ…

まだ、ぱらぱらと読んでいるだけだけど。

三砂ちづる『オニババ化する女たち』(光文社新書)

この本が出た当時(もう一年前だ)と、『論座』だかに反論が載ったさい、内田先生のブログで取り上げられていたのを読んだことがある。たしか、内田先生が言われていたことは、「両者とも、主張にそれほどの違いはないのでは?」ということだったと思う。 読…

オニババ

もうすっかり昔の話題になってしまったけど、遅まきながら、原宿のブックオフで105円コーナーにあったので、買って読んでみた。

台風14号の

おかげで、雨つづき。暑くないのはいいけど、こう湿気があるのも不快。 この土日は、相方の実家へ。 で、帰りがけに商店街にある古本屋に寄ってみた。いかにも地方都市にあるような古本屋という感じ。店内は通路がいちおう確保されているものの、本の山。カ…

瀬尾まいこ『幸福な食卓』(講談社)

「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」、という印象的なセリフで始まる、4本の連作短編による家族小説。 とはいっても、この家族、語り手の妹のほかに兄と両親がいるのだが、母親は別居中で、父親は仕事(中学教師)を辞めようとし、兄はそういう波乱を…

マイナス投票

http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20050831 選挙のたびに、とりわけ低投票率が云々されるたびに思っていたのですが、「マイナス投票」というようなものを導入することは不可能なのでしょうか。通常の投票が「1票」とカウントされるのに対し、マイナス投票は「…