2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

野村浩也『無意識の植民地主義』(御茶の水書房)

無意識の植民地主義―日本人の米軍基地と沖縄人 (画像がない) 近所の図書館にある新刊コーナーで、真っ白いカバーに文字だけの(背)表紙がやけに目についたので 借りてみた本。もちろん、著者がどういう人なのかは全く知らない。 副題に「日本人の米軍基地…

出張

出張で広島へ。 午前中から用事があるため、6時過ぎの新幹線に乗らなければならず、まだ暗いうちから起き出して東京駅へ。この時間だと、さすがに駅の構内には人もまばらで、こんなに空いている東京駅を見たのは久しぶり。新幹線の中では、不足した睡眠時間…

角田光代『対岸の彼女』(文藝春秋)

帯には「直木賞受賞作」とある。いま旬の作家のひとりではないだろうか。これまでに短編集やエッセイも読んだことはあるけれど、なんといってもこの人は、長編小説ではないかと思う。 映画にもなった『空中庭園』や前作『庭の桜、隣の犬』では、どこにでもい…

先日、神保町ブックフェスティバルへ向かう途中に、白山通りの古本屋で以下の本を300円でゲット。当初あった(らしい)800円の値付けが訂正されていたけれど、売れないのだろうか。

橘木俊詔 編著『封印される不平等』(東洋経済新報社)

経済学者であり、日本での格差拡大を(たぶん)最初に指摘した橘木俊詔が、ジャーナリストの斎藤貴男、教育社会学者の苅谷剛彦、社会学者の佐藤俊樹とで行った対談(第一部)と、自らの不平等化の実証的研究と政策課題などを論じた第二部とで構成された本。 …

去年の7月に出た本だけど、遅ればせながら、ようやく読むことができた。

杉田俊介『フリーターにとって「自由」とは何か』(人文書院)

10月に出た新刊。たまに見るサイトなどで取り上げられていたので、読んでみた。 著者はヘルパーとして「フリーター的に」働いているという、30歳の方。 目次からは、わりと整理されている議論、というのが想像されるのだけど、実際に通して読んでみると、…

HEARTBEAT (ミステリ・フロンティア)作者: 小路幸也出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2005/04/25メディア: 単行本 クリック: 20回この商品を含むブログ (73件) を見る

この著者の本を読むのは初めて。最近の『本の雑誌』の書評で、北上次郎が、この人の最新刊のことを取り上げている中で、「あわててこの著者の書いたものを読んだけど、『HEARTBEAT』がベスト」という趣旨のことを書いていたこともあって、読んでみた。10年前…