新元良一『翻訳文学ブックカフェ』(本の雑誌社)

翻訳文学ブックカフェ

クラフト・エヴィング商會のきれいな装丁にひかれて、思わず手に取った本。
翻訳家と著者によるトーク・セッションを収録したものだ。(ほとんどはジュンク堂池袋店で行われたそうだ)
登場する翻訳家は11人。
柴田元幸鴻巣友季子青山南などのほか、村上春樹もいる。


取り上げられる話題は幅広く、多岐にわたる。
とくに「翻訳家」をめざす人でなくても、小説や言葉に少しでも興味があれば、けっこう面白く読めるのでは。
もちろん、海外の小説が好きな方なら、紹介される本もわりとあるので、文句なく楽しめる。


それにしても、対談の文章そのものが、なんとなく翻訳調に感じられるのは、なぜだろう。
録音からの文章起こしを、いかに処理しているのかにもよるのだろうけど、なんとなく、笑えてしまった。