2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

山田真哉『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(光文社新書)

先月(2005年2月)出た本。3/15付で3刷なので、売れているらしい。 サブタイトルに「身近な疑問からはじめる会計学」とあり、帯にも「大ざっぱに会計の本質をつかむ」とあるとおり、これ1冊で会計の概略を理解できるように書かれた本。 最初、本屋でちらっ…

『広告批評』2005年2,3月号(マドラ出版)

http://www.kokokuhihyo.com/magazines/index.html特集が「日本国憲法第9条」で、 先日 書いた3名の対談のほか、68人のアンケートや改憲をめぐる状況なども資料として多角的にまとめられていて、参考になる。 で、池澤夏樹x大塚英志x高橋源一郎による…

「40周年だョ! 全員集合」(ザ・ドリフターズ結成40周年記念展)

http://www.jame.or.jp/izawa/3/22から27日まで、日本橋三越本店の本館7階ギャラリーでやっていた記念展。 入場料500円だったけど、相方がチケットショップで安い入場券を仕入れてきたこともあり、土曜日に行ってみた。三越本館に行く前、新館に入ったのだけ…

永江朗『作家になるには』(ぺりかん社)

「なるにはBOOKS」というシリーズ中の1冊で、2004年末に出た本。 作家といっても、対象としているのは主に「小説家」のようで、「小説とは何か」からはじまって、日本文学の歴史的な概説やエンターテイメント系の小説の活況なども含めて、コンパクトに解説…

首都圏の『女性専用車両』導入 5月9日から一斉に(東京新聞のサイトから)

web

首都圏の電鉄十一社を集め、女性専用車両導入を話し合う協議会の第二回会合が二十八日、国土交通省で開かれ、これまで女性専用車両がなかった東京都交通局と私鉄八社が、五月九日から一斉に導入することが報告された。 首都圏で女性車両を導入しているのはこ…

広田照幸『教育不信と教育依存の時代』(紀伊國屋書店)

今年3月に出た新刊。著者は「教育社会学」を専攻する、東京大学教育学部の助教授。 岩波書店から出ている「思考のフロンティア」シリーズに、この人が昨年出した『教育』という本がある。以前からそれを読もうかと思っていたのだけど、たまたま図書館で本書…

キャノン イオス「キッス」のCM。

TV

webに資料でもあるかと検索したら、こんなのがあった。 http://ww1.tiki.ne.jp/~y-mitsu/monganoyakata/cm/canon_eos_kiss.htmそう、CMの曲は「ラヴィン・ユー・ベイビー」。 この曲が入っているアルバム「Dynasty」を、その昔、私は買いましたよ。それに…

最近、ちょっと驚いたことといえば、

坪内祐三『私の体を通り過ぎていった雑誌たち』(新潮社)

『小説新潮』に3年近くにわたって連載されていたものをまとめた本。 読んでいると、まず、著者の記憶力に驚かされる。それと、雑誌に対する興味をここまで(強く)持ち続けていることに、ある種の羨望をも感じてしまう。著者が読んできた、ジャンルも発行形…

『STATIONERY WONDERLAND 伊東屋の文房具たち』(プチグラパブリッシング)

パラパラと眺めているだけで楽しい本。 見ていると、いろいろと欲しくなる。

ふだんは手で字を書くなんて、ほとんどしなくなっったけど、文房具にはひかれますね。

三崎亜記『となり町戦争』(集英社)

ミーハーなので、「第17回小説すばる新人賞受賞」という宣伝文句につられて手に取った。 町の広報でとつぜん、「となり町との戦争」が告知されるところから物語ははじまる。そして、ひとりの青年が突如、「偵察業務従事者」に任命され、その業務をこなす日々…

昼間、自転車に乗っていたら、T字路の歩道の角で、左側からすごいスピードを出してくる自転車と出会い頭にぶつかった。幸い、こちらも相手もケガはなかったのだが、後でよく見ると、こっちの自転車のカゴが歪んでいた。 衝突した場所は建物とガードレールに…

永江朗『恥ずかしい読書』(ポプラ社)

2004年12月の刊行。まえがきに「本書は、...本を読むことについての本、本の読み方についての本である」とあって、「読書」という行為とその周辺をめぐって、18のテーマで縦横に語られる本。 すでに本に関する著作が多い著者だが、日頃どういうふうに本を読…

再び、『なぜフェミニズムは没落したのか』

「Apes! Not Monkeys!」というblogに、荷宮和子『なぜフェミニズムは没落したのか』についての詳しい批判的見解?が書かれている。http://homepage.mac.com/biogon_21/iblog/B1604743443/C1172174836/E75025505/index.htmlたぶん、私とほぼ同じような年代の…

吉田修一『7月24日通り』(新潮社)

先日、都心の古本屋で500円で買っておいた本。車?のガラス越しに撮られた雨の風景が印象的な表紙だ。 舞台となるのは港町。(著者の出身地である長崎なんだろうか?)主人公はそこで生まれ育った女性。 彼女は、その港町の各地をポルトガルのリスボンになぞ…

和田秀樹『私の愛国教育論』(PHP研究所)

あちこちのメディアに寄稿したりしていて、かなりな著書をものにしている人なのだが、これまでこの人の本を読んだことはなかった。 本書はたまたま図書館で見かけた「新刊」だったので、タイトルや表紙の日の丸にややうろたえつつも、手に取った。巻末の初出…

森巣博『悪刑事(わるでこ)』(徳間書店)

インパクトのある表紙。 『問題小説』という雑誌に連載されていたものをまとめたもので、2004年10月の発行。 警視庁の警察官が主人公の「警察小説」ではあるけど、かなり「下半身」にまつわる描写がしつこく出てくるので、読者層は限定されるかも。これ、『…

ちょっと、森巣博がどういう小説を書くのか興味があったので、以下。

『広告批評』2005年2、3月号 特集「日本国憲法第9条」

高橋源一郎・池澤夏樹・大塚英志による対談が掲載されている。 あとで感想など書いてみたい。

今日、図書館で『図書新聞』2718号(3月19日付)を見ようとしたら、なんと、その号だけ存在しない!(3/12号とか、3/26号とかはあるのに) 係の人にも聞いたけど、判然としない。 これはつまり、「その号だけ盗んだやつがいる」ということなのだろう。(図書…

乾くるみ『リピート』(文藝春秋)

著者が「メフィスト賞」でデビューしていたのは知っていたけど、なんとなく手が伸びずにいた。 が、『本の雑誌』2005年1月号で、北上次郎がえらく本書を勧めていたこともあって、読んでみた。 本書はいわゆる「タイム・スリップ」もの。そうなると、 ケン・…

中西準子『「安心・安全」の氾濫が作り出す不安』(『中央公論』3月号)

http://www.chuko.co.jp/koron/back/200503.htmlなぜ不安が大きくなるのか、について冒頭でいくつか理由が挙げられるのだが、 「「安心」という個人の心が大きく関係することが政策目標に入ってしまった」 という指摘は、リスク管理研究の立場から発せられる…

なぜかカウンターの上がり方が急上昇。

三浦しをん『格闘する者に○(まる)』(新潮文庫)

最近、よく名前を見かけるようになった著者の本を、はじめて手にした。 なんとなく、「きわもの」といった印象を(勝手に)持っていたのだが、読み始めたらおもしろくて止まらず、一気に読了。 重松清の解説によれば、この本が5年前に出たデビュー作らしい…

『図書新聞』2718号(3月19日付)

いくつかのサイトで、内藤朝雄による「おまえもニートだ」が話題になっている。 稲葉氏のサイト http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20050311#p1 など。ここに詳しい紹介もある。 http://academy3.2ch.net/test/read.cgi/sociology/1102247362/l50図書館…

恩田陸『夏の名残りの薔薇』(文藝春秋)

「本格ミステリ・マスターズ」と銘打ったシリーズの作品。 でも、「ミステリ」だけど「本格」ではないな、この本は。 恩田陸と言えば、「少女マンガ」(もう死語か?)がベースにあるような物語を書く印象が強いのだけど、本書も、そういった系統に属するだ…

「金子勝−癒しの「東大マル経」仮面」稲葉振一郎(『諸君』2005年4月号)

http://www.bunshun.co.jp/mag/shokun/index.htm金子氏の「出自」にまでさかのぼって検討する力作。 彼の本を読んでいて、イマイチすっきりしないと思っていた部分が明快に説明(批判)されていて、腑に落ちました。

そういえば、図書館でコピーして読みました。

大塚英志『物語消滅論』(角川oneテーマ21、新書)

副題に、「キャラクター化する「私」、イデオロギー化する「物語」」とあって、それはそのまま本書の第2章、3章の内容を指していて、また、大塚が現在を捉える視点ともなっている。 「不良債権としての文学」や「文学フリマ」、「中高生に憲法前文を書かせ…