古川修『世界一旨い日本酒』(光文社新書)

世界一旨い日本酒 熟成と燗で飲る本物の酒 (光文社新書)

日本酒を本当に美味しく飲む方法がある。しかし、蔵元や酒屋、居酒屋など、日本酒業界にはあまり知られていない。彼らに私が生酒を常温で保管していると言うとびっくりする。生酒は冷蔵保存しないと駄目になりますよ、と注意してくれる人も多い。さらに、その常温で保管している純米無濾過生原酒を味見してもらうと、仰天する。劣化どころか、味乗りして美味しくなっているからだ。そして、最後にその酒を燗にして出すと、その極上の旨さにこちらの言いたいことをすっかり理解してもらえる。(まえがき)

ここだけ読んでも、その日本酒を飲みたくなってくる。
もちろん、もっと詳しくて説得力ある文章があるのだが、詳しくは本を。著者は、ここで述べていることに日本酒復活のカギがある、とも説いている。

参考までに、この本で勧められている日本酒銘柄の一部を以下にあげておく。(ただし、勝手ですが関東と新潟のみ)

  • 藭亀(埼玉 藭亀酒造) ひこ孫
  • 木戸泉(千葉 木戸泉酒造) 白玉香純米無濾過生原酒
  • 群馬泉(群馬 島岡酒造) 超特選純米酒
  • 鶴の友(新潟 樋木酒造) 吟醸
  • 鶴齢(新潟 青木酒造) 純米無濾過生原酒

どれも一本3000円前後。

探して買って、ぜひとも燗にして飲んでみたい。