雑誌

『UP』2006/4月(東京大学出版会)

毎年この時期に掲載されている「アンケート 東大教師が新入生にすすめる本」。今年は冒頭に本田由紀氏が書いていた。ちなみに「これだけは読んでおこうー研究者の立場から」というテーマで本田氏がすすめていたのは、 『監獄の誕生』ミシェル・フーコー 『危…

「図書」2006年春(岩波書店)

「岩波新書リニューアル」という特集号。冒頭で斎藤美奈子、佐藤俊樹、永江朗の3氏による対談がある。この中で斎藤が、 そういう変化のきわめつけが、1994年に出た永六輔さんの『大往生』。岩波新書は、この本で「わしはもう何でも出すのじゃ!」という印象…

「純粋な資本主義にとって「偽計」と「偽装」は想定内と思え」松原隆一郎(「中央公論」3月号より)

遅ればせながら読んだけど、なかなかおもしろい視点を提供してくれる記事。 小泉政権への追い風が逆風になりつつある、という見方に対して松原氏は、 けれども、この見方は違うのではないか。これらが事件化したのは、野党が主張しているように小泉構造改革…

『CDジャーナル』2006年2月号 決定!第2回”CDジャーナル大賞”

「レギュラー執筆陣100人へのアンケートなどをもとに、CDジャーナルが独自に選んだオール・ジャンルの2005年ベスト・アルバム100」という企画。で、大賞は、パット・メセニー・グループ「ザ・ウェイ・アップ」 以下、編集部のコメントを一部引いておく。 ...…

「月刊みすず 2006年1/2月号」(みすず書房)

http://www.msz.co.jp/monthlyreview/index.htmlブックガイドとしてけっこう重宝しているので、毎年、「月刊みすず」のこの号だけは買うことにしている。 ぱらぱら見ていて、複数の方が挙げていた本を順不同で取り出してみると、 「物理学は越境する」和田昭…

昨年末に出た『ダカーポ』575号

もちろん、目当ては冒頭の特集「BOOK OF THE YEAR 2005」なんだけど、目についた本をいくつか。 「新聞、雑誌の書評欄担当者が選ぶ、05年本当に面白かった本」の回答を集計すると、1位は佐藤優『国家の罠』。やっぱり、それだけインパクトがあったのだろう…

『思想』2005年12月号

「戦後60年」という特集で、12本の論文が掲載。その中で一本だけ、ウエズリー・ササキ・ウエムラという方の「遺産を移植する ー戦後日本のサークル運動の影響ー」を読んだ。今回の特集では、ほかの論文でも当時のサークル活動に光を当てたものが目についた。…

『世界』1月号

これも一ヶ月遅れでパラパラと。「「沖縄処分」に反対する」という小特集で、知念ウシという方が「なぜ基地の平等負担ができないのか」という論考を書いている。要約すればタイトルにあるとおり、沖縄以外の自治体(この文章の定義によれば「日本」)も米軍…

『本の雑誌』1月号

一ヶ月遅れで図書館から借りてきた『本の雑誌』1月号を見ていたら、「マンガ羅針盤」というコラムで岩井道というヒトが、前川つかさの「大東京ビンボー生活マニュアル」について書いていて、「そうだよなぁ」と思いつつ読む。このマンガを初めて読んだのは…

『文学界』での内田先生の連載

『文学界』8月号に掲載されている「私家版・ユダヤ文化論」の第8回を、図書館で借り出して一ヶ月遅れで読む。 この『文学界』の連載は、ぽつぽつと「つまみ食い」してきたのだけど、すでに終章に入っており、そろそろ連載も終わりとなるのだろう。 が、こ…

季刊『本とコンピュータ』2005春号(トランスアート)

季刊・本とコンピュータ (第2期15(2005春号))これは終刊のひとつ前の号。 たまたま図書館で見かけたので、借りてきてパラパラと読む。この雑誌の終刊については、いくつかの文章を目にした。 (たとえば、ACADEMIC RESOURCE GUIDE作業メモの6/8付)http://d.…

『エンタクシー』No.9

http://www.fusosha.co.jp/en-taxi/この『エンタクシー』、ぱらぱら見てるだけでも、アンダーグランドな雰囲気が味わえる(ような気がする)数少ない雑誌。 No.9では冒頭で、立川談志が、弟子の談春と福田和也とで対談をしている。 相変わらずの舌鋒するどい…

村上春樹ロング・インタビュー(『文学界』4月号)

ずいぶん詳しく語っているなぁ、という印象。 ただ、『アフターダーク』をめぐる話しよりは、 ビートルズの「サージェント・ペッパーズ」は60年代の時点で完結していてほとんど聴き返さないけど、ブライアン・ウィルソンの「スマイル」、「ペット・サウンズ…

『季刊 本とコンピュータ』2004年冬号 (トランスアート)

http://www.honco.jp/magazine/01_honco/14.htmlいま住んでいる自治体の図書館は、雑誌の最新刊は貸し出さないため(ま、あたりまえの措置)、ひとつ前の号から貸し出しが可能となる。この雑誌の場合、季刊なので、だいぶ以前の感が強いのだけど、借りてきて…

『ユリイカ2005年4月号』 特集*ブログ作法

検索すると、すでに多くの人が日記で取り上げている。 「はてな」もはじめたばかりの身としては、掲載された記事を読んでいると興味深くはあるものの、「年季の入ったブロガー?は違うなぁ」とつくづく感じた。とはいえ、よく読ませてもらった稲葉さんのサイ…

『広告批評』2005年2,3月号(マドラ出版)

http://www.kokokuhihyo.com/magazines/index.html特集が「日本国憲法第9条」で、 先日 書いた3名の対談のほか、68人のアンケートや改憲をめぐる状況なども資料として多角的にまとめられていて、参考になる。 で、池澤夏樹x大塚英志x高橋源一郎による…

『広告批評』2005年2、3月号 特集「日本国憲法第9条」

高橋源一郎・池澤夏樹・大塚英志による対談が掲載されている。 あとで感想など書いてみたい。

中西準子『「安心・安全」の氾濫が作り出す不安』(『中央公論』3月号)

http://www.chuko.co.jp/koron/back/200503.htmlなぜ不安が大きくなるのか、について冒頭でいくつか理由が挙げられるのだが、 「「安心」という個人の心が大きく関係することが政策目標に入ってしまった」 という指摘は、リスク管理研究の立場から発せられる…

「金子勝−癒しの「東大マル経」仮面」稲葉振一郎(『諸君』2005年4月号)

http://www.bunshun.co.jp/mag/shokun/index.htm金子氏の「出自」にまでさかのぼって検討する力作。 彼の本を読んでいて、イマイチすっきりしないと思っていた部分が明快に説明(批判)されていて、腑に落ちました。

『群像』2005年3月号(講談社)

http://shop.kodansha.jp/bc/books/bungei/gunzo/index.htmlから、「文藝批評への欲望」 仲俣暁生X田中和生。 仲俣が昨年末に出した『極西文学論』を軸とした対談。 著者によって語られる、いわば「メイキング・オブ・『極西文学論』」としても、面白く読ん…

『諸君!』2005年1月号(文藝春秋)

http://www.bunshun.co.jp/mag/shokun/index.htm 「日本社会はどこまで危険になったか」 重松清(作家) 河合幹雄(桐蔭横浜大学教授) 土井隆義(筑波大学助教授) 宮崎哲弥(評論家) 上記4名による対談記事。稲葉氏も「別館」で書いていたが、『諸君!』…