2006-03-30 東浩紀 編著『波状言論S改』(青土社) 読書 北田暁大、宮台真司、大澤真幸、鈴木謙介といった若手+中堅どころ?の社会学者との対論をまとめたもの。ここで名前が出ている人たちのよい読者では全くないのだけど、あちこちに突っかかりながら進んでいく議論を追いかけていると、この10年くらいでリバタリアニズムが浸透しつつある社会状況とともに、そうした社会が抱えることになる何とも言えない憂鬱さが、おぼろげながら見えてくる。 対談のわりには分かりやすい本ではないと思うけど、いまの気分を読み解く上では参考になる(ような気がする)。