NHK受信料で制度見直し提言へ 規制改革会議

http://www.asahi.com/politics/update/0630/003.html

 政府の規制改革・民間開放推進会議(議長・宮内義彦オリックス会長)は7月末にまとめる中間報告に、NHKを念頭に置いた「公共放送のあり方(受信料制度の見直し)」を盛り込む方向で検討に入った。総合テレビなどの地上波放送で、受信料を支払った世帯にだけ見せる「スクランブル化」の実現に向けた議論を深める考え。NHKは放送の公共性を保つ観点からスクランブル化に否定的な立場を貫いており、議論を呼びそうだ。

地上波のTV放送も衛生放送のような対応にする、ということか。
しかし、「公共放送」というならば、「受信料を支払った世帯だけに見せる」というのはどうなのだろうか。NHKも言っているように、「公共性」という点で問題だと感じるし、受信料を支払っていない世帯との公平性ということであれば、受信料を取る仕組みは他にもあるのではないか。たとえば、受信料を上乗せしてTVを販売させるとか、いっそのこと強制的に徴収するとか。(イギリスのBBCはそうらしいけど)
そもそも、いま家庭にあるテレビを「スクランブル化」する場合、それほどお金をかけないで技術的に可能なのか。(難しいような気がするけど)また、受信料を支払ってスクランブルを解除しようとする世帯が、どれだけあるのか。民放だけで十分、と思う人もけっこういるのでは。(かえって受信料収入が減ってしまう?)

一方記事は、最後にこう書いている。

 NHKの受信契約数は04年度末で前年度比28万件減の3662万件と初めて前年度割れし、受信料も74万件余りに達した不払い・保留の影響で同1.1%減の6410億円だった。

NHKの問題は、けっこう大騒ぎしたように思うのだけど、全体の収入としてはほとんど減っていない。「受信料不払い74万件」とか書かれると、大した数字のように感じられたけど、やはり、NHKへの信頼度というのは確固たるものがあるようですね。


ここまで書いてきて、ふと思ったけど、公共放送というのは「ひとつ」でないといけないのだろうか。「公共性を担う」と自認する放送媒体が複数あっても構わないように思うけど、どうなのだろう。(やはりマズイのか)